アーユルヴェーダ的「夏バテ予防」〜心と体のバランスを整えるセルフケア習慣〜
「なんだか疲れが取れない」
「夜ぐっすり眠れない」
「食欲が落ちている気がする」
そんな「夏バテ」のサイン、感じていませんか?
40代以降の女性にとって、夏はただ暑いだけでなく、心や体にじわじわと負担がかかる季節。
そんな時こそ、アーユルヴェーダの智慧を取り入れて、自分をいたわる暮らしをしてみませんか?
今回は、アーユルヴェーダ的な視点から、夏の不調をやさしく予防するセルフケアをご紹介します。
この記事の著者
まりこラベンダージョーンズ|アーユルヴェーダ・ヘルスコーチ
48歳からの女性が、仕事も趣味も旅も愉しむために欠かせない食事・休養・運動の習慣づくりをサポートしています。
30代でシンガポール駐在中に経験した3回のがんをきっかけに、西洋医学の治療と並行してヨガやアーユルヴェーダを取り入れ、セルフケアを実践。2024年に寛解。
2013年から夫の母国イギリスに移住し、ロンドンとコッツウォルズの2拠点生活で場所と時間にとらわれない生活を実践中。
アーユルヴェーダで見る「夏」とは?
アーユルヴェーダでは、夏は「ピッタ(火のエネルギー)」が高まる季節とされています。
太陽の強さとともに、心も体も熱を帯びやすくなるこの時期。
ピッタが過剰になると…
イライラ
胃腸の不調
皮膚トラブル(湿疹・ニキビなど)
疲れやすさ
といったトラブルが起こりやすくなります。
だからこそ、夏は「冷やす」「落ち着かせる」「やさしく整える」ことがポイント。
クールダウンを意識した暮らしで、ピッタの乱れを防ぎましょう。
暮らしで整える、夏バテ予防の基本
1. 規則正しい生活リズムを意識する
夏に限らず、自律神経を整えるにはリズムのある暮らしが基本。
特に更年期世代は、ホルモンバランスの影響でちょっとした乱れが不調に直結します。
朝は少し早めに起きて、涼しいうちに軽く散歩やヨガなど体を動かすのがおすすめです。
2. 涼しい服装と時間帯を選ぶ
素材は綿や麻など、通気性の良い自然素材を。
直射日光を避け、外出は朝か夕方の涼しい時間帯に。
また、アーユルヴェーダでは夏に特にダメージを受けやすいのが「目」。
サングラスや日傘、帽子で目や頭を守るのも忘れずに。
3. 冷房との上手な付き合い方
冷房の冷えすぎは、夏バテや冷え性の原因にも。
温度設定は控えめに
風は直接当たらないように
スカーフや羽織もので首元・手首・足首を守る
冷えすぎず、でも熱中症は防ぐ。
そんな「中庸」を意識しましょう。
食事で整える、夏バテ予防のヒント
1. ピッタを鎮める食材を選ぶ
火のエネルギーであるピッタが強まる夏には、苦味・甘味・渋味を中心にした食材が◎。
たとえば…
きゅうり、ゴーヤ、ズッキーニ
豆腐、ココナッツ
ミントやパクチーなどのハーブ
がぴったりです。
2. 刺激の強い味付けは控えめに
辛いもの、酸っぱいもの、塩辛いものはピッタを増やしやすいので、摂りすぎには注意。
味つけは「やさしく・まろやかに」が基本です。
3. 冷たすぎる食べ物・飲み物に気をつけて
暑いとつい、アイスやキンキンに冷えた飲み物に手が伸びがちですが…
冷えすぎは消化力(アグニ)を弱め、逆に不調の原因に。
おすすめは、常温〜ぬるめのハーブティー。
たとえば:
ミントティー
コリアンダーウォーター(コリアンダーシードを一晩水に浸すだけ)
ローズウォーターを加えたハーブ水 など
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心のケアも大切に
暑さだけでなく、気持ちもイライラしやすくなるのが夏。
そんな時こそ、五感を癒すケアが心を整えてくれます。
耳:落ち着く音楽や自然音を聴く
鼻:カモミール、ラベンダーなどのアロマや入浴剤でリラックス
呼吸:深呼吸や、静かに座って目を閉じるひと呼吸の時間を
瞑想まではできなくても、ほんの少し心を落ち着けるだけで、ぐっと違います。
まとめ|ゆるやかに整えて、夏を心地よく
夏バテを防ぐには、「暑さとどう付き合うか」がカギ。
無理せず、自分にやさしく、できることから少しずつ整えていきましょう。
アーユルヴェーダの知恵を日々の暮らしに取り入れて、心も体も穏やかに過ごせる夏を目指してみませんか?
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